2010年2月2日火曜日

みんなが先生!

去年から始めた英検クラスのみなさんへお願いがあります。
私はこれからちょっとだけ”ダメな先生”になります。
まずは、宿題出しておいて忘れちゃう、そんな先生になります。
今までもこれで、生徒自らすすんで宿題をやってくるという体制に大成功したんで、慣れてきたところでこの作戦?に入りたいと思ってます。

「あれ~私宿題何出したんだっけ?、この間はどこまでやったのかすっかり忘れちゃった~教えて~!」から始めます。
「ここからだよ!忘れちゃうなんてしょうがないね~」
こう言ってもらえた時の喜びったらない!!
知らないふりをすることは生徒に自信と優越感を与えます。
「あ~あこんな先生だなんて・・・僕、私がちゃんと憶えててあげないとな!」
こどもってみんな優しいんです!
おうちでも「こうやるんじゃないの!」ではなくて、「教えて!」と言ってみてください。
あと、レッスン中に見学にいらっしゃる時、いわゆる”貧乏ゆすり”とか落ち着きのない態度していても
ご自身のお子さんを決して注意しないで欲しいんです。
彼らならではのリズムで体使って憶えている時もありますから。

以前、こんな子がいました。
当時の彼はいつも寝っ転がりながら鼻くそほじくって私のレッスンに参加してました。
何回か注意もしたけど、3,4回目でふと私もその格好でレッスンしてみたくなったんです。
そしたら勿論なんですけど、クラスの子たちみんな、女の子までも同じ格好してレッスンし始めました。
レッスンが進んでくると、どうしてもファイルからプリントを出したり、しまったりしなきゃなんないことばかりで、結局みんなでだした結論が、「ねえ、もうやめようよ!いちいち起きあげるの面倒くさい!!」
そう言って自ら止めました。
私、これが一番いい方法だと思ってます。
彼らを叱るんじゃなくて、付き合ってみんなで考える、アイディアを出す。
素晴らしいことでした。
で、私は確認の為、「え~~~~!もう止めちゃうの?私この方が楽かもしれないと思い始めてたんだけど・・・」
少しだけ反抗期になりかけのみんなたちは、「い~や!絶対やだ!」
「Final answer?(当時流行ってたんで)」 
「うん!Final answer!!」

彼は中学3年で英検準2級合格したとき、我が家にちゃんと挨拶に来てくれたんですよ。
「お陰様で準2級合格しました!ありがとうございました!!」
私がキットカットが好きなこと憶えててくれたみたいで、大量のキットカットと一緒に。
ドアを閉めて一人うれし泣きしたっけ・・・。

縁あって出会ってるみんなだから、無料レッスンといえども、とびきり充実したものにしてあげたい。
そしてみんなとのいろんな良い思い出作りたいな。
生徒主体のレッスンにするご理解、ご協力を頂けたら幸いです。